ロシアのウクライナ侵攻でガスと原油価格高騰

24日のロシアによるウクライナ侵攻を受け、原油とガスの価格が大幅に上昇した。ブレント原油価格は今朝5%上昇し102ドルの高値をつけた。100ドルを突破したのは2014年以来初めてである。原油価格の高騰はガソリン価格に反映される。リットルあたり2.2ユーロまで上がるという予測もある。

ガス価格は今朝27%上昇した。欧州のガス価格をリードしているオランダの先物市場ではメガワット時あたり113ユーロをつけている。これは昨年12月のレベルに匹敵する。12月21日には166ユーロまで上がっていた。

アムステルダム証券取引所は「エネルギー価格の上昇、ドルの上昇、ルーブルの下落は投資家にとって最悪のシナリオだ。」とコメントしている。「企業によっては損失を被るところと利益を得るものに分かれる。シェルなどは高いエネルギー価格で利益を出すだろう。」

株式市場の悪化にともない仮想通貨も大きな下落を見せている。ビットコインは昨日から8%の下落、先週からは20%も下がっている。RTLのニュースによれば、投資家は不安定な株式市場から逃げ国債など債権購入に走ることで、市場金利は下がると見られている。