オランダ当局、ウクライナの闇資金を押収へ

オランダ司法当局は木曜日ウクライナ人による「数億ユーロ以上」の闇資金を押収した。ダイセルブルーム財務大臣が昨夜テレビのインタビュー番組にて発表したもの。この資金はウクライナ国庫から数10億ユーロを横領しオランダで隠したものとされ、容疑者18人がEUでブラックリストに載っている。ただこの中に逃亡中の元ウクライナ大統領であるヤヌコーヴィチ氏とその息子がオランダに設立した会社が含まれているかどうかは、財務大臣は言及していない。

オランダの金融機関は現在ウクライナからの資金口座を調査中である。発覚した口座は捜査対象となり、必要に応じて押収、凍結される。資金は個人名である場合と企業名(ペーパーカンパニー)である場合があるが、ヤヌコーヴィチ元大統領の口座がどちらであるかはまだ不明。

ダイセルブルーム財相は昨日国会にて、オランダの金融機関に隠されているウクライナの資金が汚職あるいは違法行為によるものであるか調査すると発表。資金が疑わしいものであれば押収すると述べていた。ヤヌコーヴィチ元大統領の息子の会社はハーグにあるトラスト会社によって管理されていることはすでに明らかになっている。