ユーロ2024、今夜オランダ対イギリス準決勝
今夜10日オランダ時間午後9時から、欧州選手権の準決勝第2戦が行われる: オランダ対イングランドだが歴史を振り返ってみると英蘭の関係は深い。17世紀から18世紀にかけて英蘭戦争があり、革命によってオランダ人のイングランド王ウィリアム3世が誕生した。 同時期に、ニューアムステルダム(後のニューヨーク)の植民地とスリナムを「交換」したのだ。まさに愛と憎しみの歴史だ。 サッカーでは、ヨーロッパ選手権の象徴的な2つの対戦が思い浮かぶ。 1988年のグループステージで、オランダはマルコ・ファン・バステンのハットトリックのおかげで3-1で勝利した。
さて今オレンジ(オランダチームの名称)の選手たちは、準決勝を目前にしてちょっとした困難にあっている。 昨日は26人のメンバーでトレーニングが行われ、その後、列車でドルトムントに向かう予定だった。 交通渋滞のため、選手とスタッフはギリギリの飛行機で移動することになり、代表監督ロナルド・クーマンの記者会見はキャンセルされた。 オレンジファンたちは一斉にドイツに移動。オランダサッカー協会KNVBは、約75,000人のオランダ人が今日16:45からのオレンジ色の行進に参加すると予想している。 クレッピング通りからボルシア・ドルトムントのスタジアムまで、約3.5キロをほぼ一直線に歩くのだが、 地元の飲食業界は、すでにオレンジ色の観衆のために準備をしている。 パブには大量のビールがストックされ、ホテルの宿泊代は通常の10倍になるところもある。
一方イギリス側は、オランダとの試合をあまり楽観視していない。 英国メディアは自国の選手については肯定的だが、代表監督のガレス・サウスゲートは、それを最大限に活かしていないと非難されている。「イングランドは直感でやるしかない 」と、ガーディアン紙は昨日、明確なプランがないことについて批判を書いている。