オランダの家賃さらに上昇、物件不足が原因

オランダの家賃の上昇は続いている。賃貸物件が不足していることが最大の原因だ。全国平均の家賃は1平米あたり昨年より8.6%も上昇している。

賃貸物件ウェブサイトのパラリウス(Pararius)によれば、昨年始めの1平米あたりの家賃が16.85ユーロだったのが現在では18.30ユーロまで上がっている。この価格はあくまでも家具無しの全国平均だ。

アムステルダムでは1平米あたり27ユーロ、ユトレヒトで20.67ユーロ、ハーグで19.53ユーロ、アイントホーフェンで17.74ユーロと高いものの、これら大都市での上がり幅は他の地域より若干低い。ただしロッテルダムは9%も上がり19.39ユーロと高値をつけている。同様に値上がりしているのが、デーフェンターやヒルバーサムそしてフローニンゲンだ。

値上がりの原因である賃貸物件不足は甚だしく、今年の第1四半期には全国で17,594戸のみが市場に出た。なんと昨年と比較すると27.9%の減少だ。賃貸物件減少は、多くの物件が賃貸をやめて売りに出たことが原因。金利の上昇だけでなく家賃収入への課税を上げるという政府の方針で、これまで賃貸物件を抱えていた投資家が次々と物件を売りに出している。これはとくにアムステルダムで顕著だという。