ゼーランド沿岸でエビの大漁

オランダの南西部ゼーラント州の沿岸で10月ごろからエビ(grijs garnaal 灰色がかった小さなエビでヨーロッパエビジャコと呼ばれる。)が大漁に水揚げされている。オランダ中から漁船がゼーランド沿岸に集まり、このエビの漁を行っている。オランダ南部の沿岸で大漁のエビが発生しているのがわかったのが9月の半ば。そしてエビは10月ごろからゼーランドに移動した。漁師たちはエビの長期的な爆発的繁殖と呼んでいる。通常は1ヶ月足らずでこの大漁は終わるのだが、今回はもう1ヶ月半以上続いている。

なぜこのようなエビの爆発的な発生が起きたのか? 気候変動とは関係ないとゼーランド州の専門家は語っている。「北海は非常にダイナミックで、いろいろな魚が移動している。特定の種類の魚が大漁発生するのは、少しだけ水温が高かったり餌が多かったりすることが関係している。また水温が下がればエビは深くもぐってしまうだろう。」と専門家。

先週はフリースランド、北ホランド、南ホランド州などから12隻のエビ専用船がゼーランドの沿岸にやってきた。収穫量は1週間に3000Kgから6000kgと記録的だ。
さてこの大漁で国内のエビの値段が下がるのだろうか? 答えは残念ながらノーである。燃料価格の高騰で魚の値段も高騰している中、エビの値段にも反映されている。また多くの魚専門店が閉店を余儀なくされている今、大漁もなかなか値段に反映できないようだ。