オランダ:コロナで思わぬベビーブームに

2021年のオランダはまさにベビーブームの年だった。過去10年間で昨年ほどたくさんの赤ちゃんが生まれた年はなかった。2021年に誕生した子供は17万9000人と2020年と比較し6%も増えた。

なぜこんなにたくさんの赤ちゃんが生まれたのだろうか? CBSの調査によればおそらくコロナのせいではないかという。ロックダウンのせいで家にいる時間が長くなったのが要因らしい。地区別ではブラバンド州でのベビーブームは顕著で、2020年比9%の増加。ブレダ、ティルブルグ、デン・ボッシュ、アイントホーフェンなどがこの地区に含まれる。フリースランド州やリンブルグ州でも子供の誕生は7%も増えている。

中央統計局CBSの社会学者によれば、2023年と2024年にベビーブームがやってくるはずだったが、これがコロナで少し早まった形となった。女性が子供を作る年齢は年々上がっており、そのピークが2023年と2024年だと予想されていた。ロックダウンで自宅勤務となり、仕事とプライベートがうまく組み合わせることが可能になったのも一因かもしれないとCBS。社会との接触が減った分、家族との絆が強まったのだろうか。