オランダ、中高校選択に2万ユーロを提供する親も
オランダでは日本の小学校6年制に匹敵するグループ8の子どもたちは、中学校(高等学校と併設)を選択する。職業コースを選択する以外のいわゆる大学進学用コースのある学校は、これまで自由に選ぶことができ、人数超過の場合には抽選というシステムであった。ところが今年からアムステルダム市ではこの選択は市が決めるという規則ができた。このため有名校を志望しながら入学できない子供が増えている。
このシステムに反対する「アムステルダム・学校の自由選択協会」の主催するフォーラム(掲示板)には、指定学校を金銭で売買するような投稿が目立っている。最近では、第4ギムナジウムに指定された子供の親が、有名校バルレウスの席に対し2万ユーロ(約300万円)を支払うと投稿している。
新システムでは自分の希望した学校に入学できない子供が約4分の1いるという。これまでのシステムではこれは5%だった。また新システムでは一旦アムステルダム市が決めた学校選択は他の生徒と取り替えることができない規則である。これに対し怒りを示す親が多い。