オランダのソフトドリンク製造企業、中高学校での砂糖入り飲料の販売ストップ

オランダのソフトドリンク製造会社は、2018年末までに中学、高校への砂糖入り飲料の販売を中止する。ただし「ライト」バージョンは除く。オランダ・ソフトドリンク製造業界代表が6日、RTLニュースにてこの決定を発表した。

ソフトドリンク業界は若者が「健康的な選択」をすることを奨励したいとし、2018年以降は砂糖含有ゼロあるいは甘さを控えたライトバージョンのソフトドリンクのみを学校で販売すると決定した。ライトバージョンには砂糖は含まれないが、砂糖の代替物質を入れている。これにより青少年のカロリー摂取過多を防ぐのが目的だという。
欧州のソフトドリンク業界は2019年までに中高学校には、低カロリーの飲料のみを供給すると決定しており、オランダはその先陣を切った形だ。

オランダでは青少年の肥満が問題化しており、ソフトドリンクもその一因だとし非難の的となっている。このため、すでに13歳以下の子供向けのソフト飲料のマーケティングは中止されているが、中高校生は校内で飲料を入手できるため、ソフトドリンクの摂取量が高い。
今回の決定は政府主導ではなく、業界が自発的に行ったものであることが注目される。