オランダの中高等学校、旅行先にテロの標的となった都市を避ける。生徒の半数以上は不参加

オランダの中学、高等学校の4分の1は、学校旅行の行き先に過去テロのあった都市は避けていることがDUO教育調査の調査で判明した。3分の2の学校は学校旅行の行き先について両親を含めた討論会を開いている。また一部の学校では国外への旅行は中止している。

過去にテロ事件が起きたロンドン、パリ、ベルリンへの旅行は避ける傾向が強い。一部の学校では欧州の首都を避けている。「どこが安全か危険かというのはあくまでも相対的で、オランダの都市ですらテロは起きる可能性はある。」と中高学校グループの理事メンバー。「ただ一部の都市でのリスクは比較的高い。」とし、ロンドンやパリの代わりにグラスゴーやバレンシアなどを選ぶ学校が多いという。なかでも行き先にプラハを選んだ学校が多いのが目立つ。テロの標的リストには載っておらず、かつ費用も高くなく、遠くなく、そして学ぶことが多く、文化がある都市の候補のひとつだ。

国外旅行についての校内での討論には両親の意見が幅をきかせている。中高生の半分以上が両親の反対のため旅行に参加していない。教育担当機関VO委員会は、オランダ外務省が出している旅行先情報に注意するようアドバイスしている。