ブリュッセル中央駅で爆発、テロの可能性

ベルギーのブリュッセル中央駅で火曜日夜激しい爆発があった。爆発物を持った男が構内で爆破したもの。爆弾は釘爆弾と呼ばれるもので、サイズは昨年ブリュッセルのザーベンテム空港とマールベークでのテロ事件で使われたものと同じである。これが本物の爆発物であったら被害はさらに広がっていたと見られている。容疑者は兵士の発砲により死亡している。当局はこれをテロの可能性があると見て捜査を続けている。今回の事件での負傷者は出ていない。

容疑者はブリュッセルのモーレンベーク(Molenbeek)地区出身。前回のテロの容疑者もこの地区の出身者である。警察は現在このエリアの捜査を開始している。駅構内での捜査は今朝5時半まで行われ、茶色の紙袋と箱に入った大量の物質を発見したとベルギーの報道機関ベルガが発表している。中央駅は閉鎖されていたが今朝8時から再開している。

ベルギーでは昨年2016年3月に地下鉄と空港で32人の死亡者が出たテロ事件が発生し、そその後パリとロンドンで同様なテロ事件が続け様に起きている。ただ、ベルギーの安全脅威度を警戒するクライシス・センターによれば、現段階では国内のテロ危険度を最高値に上げる必要はないとしている。