昨年の猛暑と悪天候、今年の夏休み計画調整

オランダ人の最大の関心事といえばバカンス。数ヶ月も前から夏休みの計画を立てるのは当たり前だ。ただ今年はちょっと様相が変わりそうだ。

昨年の夏は欧州各地で恐ろしいほどの熱波と大洪水などの悪天候に襲われたことは記憶に新しい。オランダ人は太陽を求めて南欧に休暇に行く人が多いのだが、この熱波と悪天候は避けたいと考えている。ただ行き先を変更するよりも、期間を変更する人が目立つという。38%のオランダ人は休暇を調整するという調査結果が出ている。

オランダ観光協会(NBTC)が7000人に調査した結果、行き先を変更するという人は20%いるのに対し、43%は行き先よりも旅行時期を変更したいと答えている。また18%は計画を立てずにラストミニッツの旅行を選び、時期の自由度を上げたいという。

去年の夏は南欧では40度以上という熱波に襲われた。イタリア当局は午前11時前か午後6時以降のみ外出したほうがいいというアドバイスを出したくらいだ。またイタリア、スロベニア、南仏、ギリシアそしてスカンジナビアでは、嵐や雹そして洪水の被害が続出した。

バカンスの調整は交通費やホテル代などの大幅な上昇も影響している。半数の人はバカンス期間を減らしたり宿泊場所を格下げするという。また10%はピーク時を避けると答えている。オランダの学校は夏休み時期を地域ごとにずらしているが、旅行業界はさらなる夏休み時期の変更を提唱している。