個人間のオークションサイト、売り手の情報を社会保障局へ流す

個人間あるいは企業から個人への売買やオークションを仲介するサイト、マルクトプラーツ(Marktplaats, Ebayのオランダ版で日本のヤフオクのようなサイト)は、生活保護などの社会保障詐欺を調査している市当局や社会保障局へ売り手や広告主の情報を提供している。マルクトプラーツによれば法的に義務がある場合に限り情報を提供するというが、情報は売り手や広告主の販売提示歴のみで、実際の販売価格は含まない。「何がいくらでサイトに掲載されたかを提供するだけで、それが実際に販売されたのか、いくらで売れたのかは報告していない。」と同サイト。

収入があるのに生活保護などの社会保障を受け取っている人を追跡するのが目的で、社会保障局や市役所がこのサイトに情報提供を要請することが増えている。現在では月平均20件。2年前には15件であった。このような個人間の取引でも収入があった場合には生活保障支給を停止されたり、減額されたりする場合がある。
例えば、珍しい子猫をマルクトプラーツを通し850ユーロで売った女性がいた。この女性はあくまで趣味でやっていると主張しているが、社会保障局は「販売取引」だとみなしている。この収入を税務署に申告しなかったので、社会保障詐欺と見なされ、8万ユーロまでの罰金対象となりうる。

Marktplaats