ロッテルダムが海外からの観光客に人気

オランダ第2の都市ロッテルダムが海外からの観光客の人気を集めている。旅行ガイド「ロンリープラネット」や「ラフガイド」の人気都市リストでも上昇中だという。今年の1月から5月までのロッテルダムのホテルで宿泊した外国人旅行者数は昨年同時期より20%増加の2t0万千人。ホテル以外の宿泊も含めると33万2000人である。

ロッテルダム市の経済部もこの人気を手放しで喜んでいる。昔はロッテルダムの記事が海外のメディアに出るだけでちょっとした事件だったが、今ではおびただしい数の記事が書かれているという。観光客が目指すのは斬新な建築物。MVRDVによるマルクトハル(屋内マーケット)、コールハースのデザインしたアパートとオフィス「デ・ロッテルダム」そして新しい中央駅などが挙げられる。

旅行ガイド「ロンリー・プラネット」は2015年10月に世界で最も魅力的な都市10を発表。その中でロッテルダムは、コトル(モンテネグロ)、キト(エクアドル)、ダブリン(アイルランド)、ジョージタウン(マレーシア)に続き5位にランクされている。

さらに、欧州最大の港であるロッテルダム港には約70隻のクルーズ船が立ち寄る。一隻立ち寄ると50万ユーロの経済効果があるという。貨物船に混じり、増え続けるクルーズ船で港は混雑が目立つ。このため市では新規の停泊場所を開発計画であるが、現在の停泊場所であるエラスムス橋は観光客にとって便利だし魅力的である。
観光客の増加にともない、宿泊施設の建設も進んでいる。市役所に隣接する旧郵便局に総部屋数4864部屋という巨大ホテルの建設計画もある。

Lonely Planet