欧州議会選、オランダでは右と左が大躍進

欧州他国に先駆けてオランダでの欧州議会選挙が木曜日に行われた。出口調査の結果、極右のPVV党と左派の緑の党/労働党連合がトップを競い合っている。どちらの党がトップになるかはまだ未定だが、今のところ、緑の党/労働党連合が8議席獲得し、PVV党の7議席を上回っている。

昨年11月に行われた総選挙ではPVV党は他党を抑え第一党となったが、今回の選挙ではその勢いはない。昨年議席を多く失った左派の緑の党/労働党連合が、今回の欧州議会選挙で大きく票を伸ばしたのが印象的だ。5年前の欧州議会選挙ではPVV党は1議席も獲得していなかったのを考えると、今回の選挙での躍進は欧州全体の右傾化を顕著に表していると言える。中道右派のVVD党は4議席、CDAとD66党はそれぞれ3議席を獲得している。

これから9日まで欧州他国で選挙が行われ、最終結果の発表は日曜日となる。