英国EU離脱で、すでに13社がオランダに移転
イギリスがEUを離脱すると発表して以来、すでに13社がオランダに移転してきている。カンプ経済省(臨時)大臣がフォルクスクラント紙に語ったところによれば、在英の英国、アメリカそしてアジアの金融、ITそしてエネルギー企業がオランダに本拠を移したという。
13社が新規にオランダで雇用した従業員は730名。カンプ大臣は、オランダへの移転を検討している外国企業は引きを切らないとコメントしている。ただし、他のEU諸国と一線を画しているのが金融セクター。オランダには年収の20%までというボーナスの上限が法律で規定されている。他の欧州諸国ではこれが100%であるため、金融業界はオランダを避ける傾向がある。しかしこの規制も新内閣で緩和される可能性も十分ある。
イギリスへの輸出ははオランダの輸出高合計の10%を占めている。さらにイギリスへの総投資残高も4500億ユーロと膨大である。カンプ大臣は、イギリスのEU離脱を否定的にとらえず、逆にオランダのチャンスと見ている。