欧州議会選挙、オランダでは労働党が圧勝

極右政党の台頭が懸念されていたオランダで昨日23日に行われた欧州議会選挙で、出口調査の結果、大方の予想がはずれ、労働党が第一党となった。労働党は全26議席中5議席とトップ、中道のキリスト教民主党(CDA)と自由民主党(VVD)はそれぞれ4議席、反EUをかかげた極右の民主フォーラム(FvD)党は3議席とオランダのEU支持が明確となった。

前回の2014年の選挙では3議席だった労働党の圧勝の裏には、元外務大臣で欧州委員会のナンバー2の地位にあるフランス・ティマーマン氏がいる。労働党は2017年のオランダ総選挙で38議席から9議席へと大敗したという苦い歴史があるが、今回の欧州議会選挙でカムバックを成し遂げたといえる。

投票率は41.2%と1989年以来最も高かった。5年前は37.2%だった。他の欧州諸国も今日、明日そして日曜日に選挙が行われ、最終結果は来週の月曜日に発表される。