経営不振のデパートV&D, 従業員賃下げの次は家賃交渉

オランダの中堅デパートチェーンであるV&Dは経営不振のため、不動産オーナーと一時的な家賃不払い交渉を行っているとフォルクスクラント紙が報じた。家賃滞納によるコスト削減により一時的に資金繰りを行うというのが目的。V&Dはさらに将来的に家賃の値下げを交渉する計画である。

V&Dの不動産オーナーである不動産管理会社IEFキャピタルは緊急にV&D社と話し合いを行うと述べているが、ヘーレンとシッタードにある同社のオーナーはこのような家賃交渉はありえない事態であると語っている。V&Dの不動産オーナーは何社かあるが、ロケーションによっては家賃値上げを行っていた。

同社は1週間前に従業員の賃金を一律5.8%カットすると発表したばかり。2013年の業績は6億1900万ユーロの売上で4200万ユーロの損失を計上している。競合のバイエンコルフ・デパートは地方の店舗を閉店し、アムステルダムやロッテルダムの店舗を高級市場向けに品揃えを変えるなど大鉈を振るいデパート不振から脱している。