イスラム教徒のロッテルダム市長、オランダで最も優れたリーダーに選ばれる

ロッテルダム市長アハメッド・アブタレブ氏は、オランダの市町村で最も優れたリーダーに選ばれた。全国6000人の市長を含む公務員などが選んだもの。選考では、労働党のアブタレブ氏を「袖をまくりあげた(気合が入った)」リーダーであると命名した。同氏はロッテルダム市を「理解」し「結果を出すことをモットーにして」リーダーシップをとっているという。移民や犯罪といった問題の多いロッテルダム市はアブタレブ氏が市長になってから大きな改革が行われている。

先日のパリで起きた雑誌社へのテロ攻撃を受け、アブタレブ市長が行った演説は各界から絶賛された。同氏はイスラム教徒ではあるが、テレビのインタビューで「自由を尊重しないなら、スーツケースに荷物を詰め込んで国外退去してほしい。」というテロリストや国内でオランダ社会に融合しない人々へ向けて強く意見を述べた。この発言に対しロンドン市長がアブタレブ氏はヒーローであると絶賛、欧米で大きな支持を得た。

アブタレブ氏(53)は15歳のときにモロッコからオランダ語は全く話せない状態でオランダへ移住してきたが、その後言語を習得し政治家への道を歩む。ロッテルダム市長になる前はアムステルダム市の社会保障担当の議員であった。