オランダ警察、凶悪犯罪やテロに備えての警察官の武装強化を要求

先週のパリでのテロリストによる雑誌社襲撃事件を受け、オランダ警察は凶悪犯罪やテロに対抗できる武器を携帯できるよう要求している。警察労組であるACPはオプステレン司法大臣とバウマン警視総監に厳重武装の必要性と暴力行為に対する対抗措置の規制緩和を求める書簡を提出した。今回のパリのテロ事件では3名の警官がテロリストの犠牲になっている。

労組はさらに警察官の2000人増強そして犯罪組織による武器取引の取り締まり強化を要求している。また自動小銃を扱える警察官の増強も訴えている。オランダはテロ攻撃は受けていないが、イスラム国のプロパガンダサイトによればテロ対象国リストにアムステルダムも含まれているという。しかし、オランダ安全司法省テロ対策調整官組織によれば、事態は真摯に受け止めるがパニックに陥る必要はないという。

この労組の要求に対し警視総監は労組との対話を進め適切な処置をとると答えている。また司法大臣はテロ行為の脅威分析にもとづいて、どのレベルの武装が必要かを決めると述べている。これに対し与党VVD党党首は「マシンガンの攻撃にピストルで対抗するのは無理である。例えばユダヤ教会の警備には完全武装の警官を配置するなど考慮が必要だ。」と重装備の必要性を強調した。