オランダの製薬会社、エボラ熱ワクチンの人体テスト開始

オランダの製薬会社ヤンセン・ファーマ(旧クルセル)社は同社が開発したエボラ熱ワクチンを今週から人体で試験を開始する。すでにオックスフォード大学の教授数名がこのワクチンの接種を受けている。
ヤンセン社はこのワクチンをスイスで40万人分製造した。今回の人体実験で効果があることが実証されれば実際の接種を開始する。今年は200万人分のワクチンの製造が可能で、1年半以内にはこれが500万人分と増産できる予定。

ヤンセン社は2002年からエボラ熱ワクチンの開発を行ってきた。親会社のジョンソン&ジョンソンは1億6000万ユーロ(約200億円)を投資しこの開発のスピードアップを図ってきたが、昨年よりデンマークのババリアン・ノルディック社との協力により開発のテンポは急激に速まった。
WHOの最新の統計によれば世界では20,000人がエボラ・ウィルスに感染しており、7,800人が亡くなっている。

Janssen Pharmaceutical