オランダでのH5N8型鳥インフルエンザ発生で、EU緊急対策導入検討

昨日16日にオランダで発生したH5N8型鳥インフルエンザの拡大を防ぐため、欧州委員会は家禽類の輸出禁止などの緊急対策の導入を検討している。輸出禁止令が該当するのは家禽、卵、その肉で、欧州内外への輸送を禁じるもの。オランダは毎年600億個の卵を輸出しているので痛手は大きい。

オランダ政府は、16日の昼ごろユトレヒト州のヘーケンドルプにある養鶏場で感染性の高いH5N8型鳥インフルエンザが検出されたとして15万羽の殺処分を開始、72時間の移送禁止令を出した。さらにこの養鶏場から10km以内にある16の養鶏場に対しても30日間の移送禁止処置が取られている。

国外では日曜日イギリスのヨークシャーの農場でも鴨から鳥インフルエンザウィルスが検出されている。ウィルスの型は明らかではないが、H5N1ウィルスでないことは確かだという。イギリスで鳥インフルエンザが発生したのは2008年以来はじめて。