オランダ人の夏休みは平均3週間

学校の夏休みが始まり、オランダ人は一斉に休暇を取り始めている。学校の夏休みは北部、中部、南部で一週間ずつ期間をずらし、オランダ全土が同時に大移動を始めないように工夫されている。統計によれば、オランダの従業員の夏休みは平均3週間である。

フルタイムで働いている人は25日間の有給が取れる。そして、休暇の日は自分で決めることができる。もちろん25日間をフルに活用し5週間連続で休暇を取ることも可能だ。これについては、雇用者も被雇用者も同意しており、連続して休暇を取れないというような条項は労働協約や法律では全く存在しない。雇用者が休暇の申請を拒否できるのは、やむを得ないビジネス上の利益が関係する場合のみだ。

労働法に関する弁護士によれば、3週間の夏休みはオランダでは暗黙の了解である。ただし、雇用者は従業員が一斉に同時期に休みを取らないように工夫することが求められている。

休暇の時期や長さに関して、労使が対立することはほとんどないという。話し合いにより必ず最適な解決法が見つかっている。これまで、休暇に関して弁護士を雇ったり、法廷に持ち込むというような前例はない。雇用者団体のAWVNもこれに同意する。「誰もがうまく対処している。雇用主と従業員は互いを尊重している。同僚も同様であり、それがこの国で働く人が安心できる要因だ。」