4日間ウォーキングマラソン始まる。健康へのリスクは?

今日から世界最大のウォーキングイベントである105回目の「4 日間ウォーキング・マラソン(De 4 Daages)」が始まる。今年は45,000 人以上の参加者がナイメーヘン の出発点に集まった。このウォーキングマラソンは220kmを4日間かけて歩くものだが、15年前から歩行中の脱水症状や心臓への負担などが研究されている。

2006年、4日間の行進は日陰でも気温34度の熱波の中で行われた。その後、4日間行進は1日で中止となった。「2006年の4日間ウォーキングマラソンは失敗に終わった。2人が死亡し、数十人が病院に運ばれ、数百人が体調不良になった」と研究者で生理学教授のマリア・ホップマン氏は語っている。

その後15年間、ホップマン教授は研究を続ける。

「ゴール地点にいる歩行者の5人に1人が脱水症状を起こしている。」そして教授によれば、それは過熱よりも「はるかに大きな問題」だという。

研究内容は、「歩くことのリスクは何か?」という質問から始まった。「実際には、脱水、過熱、心臓の問題の 3 つが考えられる」とホップマン氏。

心臓の問題に関しては、今年は血流にトロポニンが含まれている人々に焦点が当てられている。トロポニンはあらゆる心臓に存在するタンパク質で、心臓が損傷すると血管内に漏れ出す。このような漏洩は心臓の問題を示しており、数年前のウォーキング・マラソンの参加者の間で発生したようだ。研究者らは今年、長期的な影響についてさらに解明したいと考えており、たとえば、4日間の行進中のトロポニンが、後に心臓病を発症するかどうかを予測できるかどうかなどを明らかにしたいとしている。

最新の研究は過熱に焦点を当てており、この研究は終わりのない議論を解決する可能性がある。100 人の研究モニター参加者が白と黒の服を着て交互に歩き、どちらが加熱効果があるかを調べるという。

ウォーキングマラソンに参加する人の5人に1人は水分摂取が少なすぎるというデータが出ている。必ず水をボトルに入れて、定期的に水分を接種してほしいと、教授は提言している。さらに、定期的に排尿することが重要だ。尿の色が濃すぎる場合、脱水症状を示している。

夜もしっかり食べることが大切だ。「体重を減らすために4日間の行進を利用しないでほしい。」と研究者はコメントしている。