クールな自転車ファン・モーフ倒産か

クールなデザインで有名なオランダの自転車メーカー、ファン・モーフ(VanMoof)社が倒産の危機にひんしている。ファンモーフの自転車はオランダだけでなく日本を含む世界中で販売されている。しかし故障が頻繁に起きるだけでなく、修理に時間がかかることなどで、経営危機に陥っていた。同社は昨日支払停止を認められたが、破産寸前であることはたしかだ。

この展開を受けて、ファンモーフ自転車所有者や注文して代金を支払った人々から、ソーシャルメディア上には怒りと懸念のメッセージが溢れている。とりわけ会社が倒産した場合でも自転車のメンテナンスや修理ができるかどうか懸念しているのだ。同社の自転車の部品の多くが ファン・モーフ 用に特別に開発、製造されているため、倒産すると修理が不可能になる可能性がある。

現在、多くの所有者(VanMoof の言葉で「ライダー」)が自転車を処分したいと考えており、オランダ最大のオークションサイトであるマルクトプラーツ(Marktplaats)に売りに出している。同販売サイトによれば「7月10日月曜日以降、ファンモーフ自転車の販売広告は33%増加した」という。

同サイトに出されているのは自転車そのものだけでなく、サドルやカゴなどの部品や付属品も対象となっている。たとえば、ロッテルダムの販売者 は、豊富なオプションを含む新品状態の VanMoof S5 を 2,700 ユーロで出展している。

「動いているときは美しい自転車だけど、壊れてしまうと本当にただの『バッグ』になってしまう。」売った金額に少し足せばベスパ(スクーター)を買える。修理のことを考えるとスクーターのほうを選ぶという人もいる。

ただデザインは本当に美しいので、なんらかの形で存続することを望む人も多々いることはたしかだ。