オランダ経済好調にもかかわらず、小売業者不調

昨年には、オランダで衣料、靴などの小売チェーンがショッピング・ストリートから姿を消したが、今年になっても小売業の不調は続いている。携帯電話の大手チェーン「The Phone House」が火曜日に破産申請をしたのに続き、本屋の「Bruna」も経営不振で倒産の瀬戸際だと発表した。さらに雑貨チェーンの「Blokker」もベルギーの69店舗を閉鎖、電子機器の「BCC」も生き残りをかけてリストラ中である。

経済は好調なのに、上記の店で買い物をしないというのが大きな理由だと、ロッテルダム大学の小売業を専門とするモレナー教授。携帯電話や本そして雑貨や電気製品もオンラインで買う人が増大。さらに、昔からある小売りチェーンの古臭いイメージが拭いきれないということも経営不振の理由だ。

携帯電話チェーンの「The Phone House」も競合の増加とKPNやVodafoneといった大手が小売りへ参入したことで、顧客を失った。書店の「Bruna」は雑誌やタバコや文具などを扱う店だが、すでに数百万ユーロの損失を計上したため、親会社であるING銀行とPostNLが緊急財政支援を行っている。2011年には378店舗あったが現在では297店舗に縮小た。雑誌の購入者そして喫煙者も減っているというのがその背景にある。