映画監督ゴッホ氏が殺害されてから10年

11月2日(日)は画家ファン・ゴッホの末裔で反イスラムの映画監督であったテオ・ファン・ゴッホ氏がアムステルダムの路上で殺害されてからちょうど10年目となった。当時ファン・ゴッホ監督はイスラム教を非難する内容の映画を制作中だったが、彼の過激な言動に反感を抱いた過激派イスラム教徒により殺害された。

「あれから10年でアムステルダムは平和な街になった。」とアムステルダム市長であるファン・デル・ラーン氏は昨日国営テレビのインタビューで語った。言論の自由に関しては当時よりさらに自由になったと市長は述べ、これに関してはゴッホ氏も満足しているはずだと続けた。
今年の夏にはイスラム国の台頭やパレスチナでの戦争などで、イスラム教徒に対する反感が強まったものの全体を通してみれば2004年に比べれば対立は減り平和な街になっている。ゴッホ氏が殺害されたアムステルダムの東部は当時はイスラム教徒が多く住むいわゆる危ない地域だったが、最近では若者を中心にオランダ人が多く住む人気の場所となっている。