オランダ、250万人が貧困?
欧州の中ではかなり豊かで社会保障も整っているオランダだが、全人口の14%にあたる250万人が貧困線以下で生活しているという調査結果が発表された。ハーグにあるプラットフォーム31都市研究所と欧州アーバン・ナレッジ・ネットワークの調査の結果である。この数字はオランダの政府が行った調査による7.6%をはるかに超えている。
報告書によれば貧困層にいる人はほとんどが都市の一定地域に固まっている。
「貧困層が固まっているせいで他の社会層から遮断され、その結果貧困から逃れられない。貧困層の子供たちも教育や就職の機会均等の恩恵を受けられない。」と調査は警告している。
ただし貧困線の定義もフラットフォーム31と政府の社会文化シンクタンク(SCP)のものとは異なる。SCPの貧困線の定義は、月の収入が独身で1040ユーロ以下、カップルで1430ユーロ以下となっている。カップルで子供が二人いる場合には年間収入が24000ユーロ以下を貧困と定義している。