「Jumbo」スーパーで初のブロイラー鶏販売中止

身動きの取れないような狭く日光の当たらない空間で嘴を切り取られるという最悪な飼育環境で飼育されたブロイラー鶏の販売を大手スーパーマーケット・チェーンである「ユンボ(Jumbo)」は先陣を切って販売中止に踏み切る。食肉用動物愛護団体である「Wakker Dier」が本日発表したもの。ホルモン剤などを大量に使用し最短時間で異常に大きく育てられたブロイラー鶏肉は低価格で一般スーパーや店舗で販売されているが、この団体はブロイラー鶏の飼育と販売に反対を続けてきた。

来週月曜日から「ユンボ(Jumbo)」スーパーで販売される鶏肉は、これまでのブロイラー鶏が飼育されている場所より56%広い空間で、飼料にもこれまでより少量の育成剤を使用している。日光も鶏舎内に入るのでより自然に近いという。
ただしユンボが販売する鶏肉は愛護団体が要求する基準にはまだ達していない。飼育時間はこれまでのプロフ鶏とほぼ同じであるし鶏は鶏舎から外に出されない。同スーパーは2015年末までにはこの基準に達する鶏肉のみを販売すると述べている。

一方オランダ最大のスーパーマーケットチェーンであるアルバート・ハイン(AH)は、「100@%責任ある鶏肉」と称した鶏肉を販売しているが、同団体によれば飼育状況はこれまでと全く変わっていない。このため広告監視委員会に意義を申し立てたところ、AHの表示は事実と異なることが認められた。
今のところオランダで安心して食べられる鶏肉などの食肉は「Bio」「Eco」の表示があるもの。

wakkerdier (食肉用動物愛護団体)