オランダ人イスラム過激派、ブラッセルのEU本部爆破計画で逮捕

ハーグ出身のモロッコ系イスラム過激派でブラッセルにあるEU本部を爆破計画を立てていたとして8月に逮捕されていた2人(33歳と28歳のカップル)は、自宅に爆破物を隠し、他のメンバーにも爆弾の作り方を教えていたとベルギーの新聞「Het Laaste Nieuws」が報道した。容疑者2人は1年半前にハーグのスヒルダースワイクからブラッセルに拠点を移していた。ハーグの住居は警察署の前にあり、いまだにこの2人の名前が表札に出ている。
隣人によればこの2人が引っ越ししてからも、長いひげをはやした過激派らしいモロッコ系の家族などが出入りしているという。

2人は8月の第一週にトルコからブラッセルの空港に到着した際に逮捕されているが、トルコ経由でシリアに滞在していたものと見られている。逮捕時にはハーグでの家宅捜査でコンピュータとジハードに関する資料などが押収されている。同時にブラッセルの拠点では複数の銃や防弾ベストなどが見つかっている。

2人はEU本部の爆破計画だけでなくテロリストのグループ分け、銃剣保持法違反、テロへの資金供与などの容疑で逮捕されている。ベルギー紙によれば、ベルギー警察はここ数週間の間にテロの容疑者やISISに関与していたと見られるシリアから帰還者を逮捕している。