オランダ国会開会と金の馬車パレード

オランダでは毎年9月の第3火曜日が、プリンシェス・ダッハ(Prinsjesdag)と呼ばれる国会開会の日。今年はその200回目にあたる。ウィレム・アレクサンダー国王とマキシマ女王はハーグのノルドエインドにある執務宮殿から金の馬車に乗り国会に向かう。国家の首長である国王は国会の中にあるリダーザール(騎士の間)で、次期国会での主な政策概要を発表し国会の開会を宣言する。その後国王夫妻は金の馬車に乗り、国会を出発し王宮に戻る。

今年のスピーチは7月に起きたウクライナで撃墜されたマレーシア機事故の犠牲者への追悼で始まった。ウクライナと中東での紛争はどれも他の世界でのできごとではなくオランダ国民にも影響を与えている。世界の一部で現在広がっている「憎しみ」はこの国ではあってはならないとし、憎しみの拡散、暴力、特定の人種やグループに対する差別は許さざるものであると強調した。オランダの伝統である自由と協調を尊ぶことが必要であると述べている。

さらに国王は次年度予算とオランダ経済について言及した。オランダ経済は回復の途にあるものの、世界での経済発展に依存するところが多いとその脆弱性も指摘している。市民の生活を脅かしている失業問題にもふれ、教育や職の創生が必要であると述べている。防衛費は過去24年間縮小してきたが、緊張が強いられている世界情勢を鑑みて今年はじめて年間1億ユーロずつの支出増加が予算に組み込まれた。これはEUやNATOそして国連におけるオランダの責任を反映するものである。
2015年度予算案については別記事にて。