オランダ政府、ジハード参加者に対し厳しい取り締まり

オランダ政府は金曜日、国内のイスラム教徒の過激化そして若者のジハード(聖戦という名の過激派戦争)参加を阻止するために強硬な手段を取ると発表した。

アッシャー社会大臣およびオプステレン司法大臣は「オランダ国内で憎悪や過激な行為は許されない」と国会にて述べ、「ジハード参戦はオランダの政策に真っ向から対立するものである。」と表明した。

オランダ国籍を有する約120人の若者がすでにイスラム国(IS)などに参加し戦闘を行っており、少なくとも30人がオランダに戻ってきている。木曜日にはオランダのイスラム教徒をジハードに勧誘し国内での憎悪を煽っているとして3名が逮捕されている。政府はこれらの帰国者によるテロ行為を恐れ懸念している。
政府はオランダに住むイスラム教徒の若者が海外でのテロ行為に加担しないよう、モロッコとオランダなどの二重国籍を持つ場合にはオランダ国籍を剥奪するなどの手段をとる。さらに実戦に参加するだけでなく訓練に参加するだけでも同様な法律が適用されるようになる。
また警察ではインターネット特殊捜査部が組まれ、ネット上のソーシャルメディアなどをチェックされ、ジハードへの勧誘などを厳しく取り締まる。

イスラム系の若者のISへの参加はオランダのみならず他の欧州諸国でも問題となっている。