オランダ、来年度2015年の予算合意に

オランダ政府と野党は2015年の予算案に大筋合意したと、ダイセルブルーム財務大臣が水曜日発表した。この予算案はかなり「慎重な」ものであり、現在世界で起こっている戦争や紛争などによる地政学上の不確実性を考慮にいれたものだと同大臣はコメントしている。オランダ国民の購買力はまだ向上しているとは言えないが、経済は少しずつ上向きの方向に向かっている。

今回の予算案に対し野党ではあるが政府を支持している党である改革派プロテスタントのSGP党は「ポジティブな結果」だと評価、キリスト教連盟も均衡をめざした購買力増強に関し「満足な結果」だと評している。同じく政府を支持している野党D66党のぺへトルト党首もオランダの負債はまだ高水準にあるが、少しずつ良い方向に向かっており「今回がターニングポイント」であると予算案について好評化している。

与党VVD党の財務専門家であるハルベス氏は「あまりエキサイティングな予算案ではないが」よい方向に向かっていることは確かであると述べている。労働党も購買力向上を推進する政策と雇用促進政策を評価している。

今回の予算案では所得税の約10億ユーロの減税で0.25%の購買力増加を狙い、難民保護政策に9億ユーロの支出、そして防衛費には1億ユーロの構造的な支出が計上されている。最終的な予算案の公表はプリンシェスダッハと呼ばれる国会開催の9月16日に行われる。

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