オランダ不動産価格上昇中

オランダの不動産価格は上昇を続けている。夏休みに入り通常は動きの少ない不動産市場だが7月もさらなる上昇を記録した。これは木曜日にオランダ中央統計局が発表した統計である。
全国平均では昨年同時期の価格から1.9%上昇し、2003年5月のレベルまで戻っている。ただし価格が高騰しているのはアムステルダムやハーグ、ロッテルダム、ユトレヒトといった都市部で、他の地域での値上がり率は少なく、値下がりしているところも多い。

不動産価格は昨年6月から平均で3.1%上昇したが、2008年8月のピーク時に比べるとまだ20%も低い数字である。不動産所持者の約3分の1は実際に支払った金額を下回る評価額の家に住んでいるという結果がでている。

不動産取引は活発となり先月では14000件と33%の上昇。
この背景には、100,000ユーロまでの生前贈与を非課税とする法律の施行がある。この法制で若い人たちが両親から非課税で譲り受けた資金を元に家を買うのが増えている。