オランダ、ウィルダース氏反イスラム・デモへの参加呼びかける

先週末、ハーグのスキルダーズ(Schilders)地区(トルコ人やモロッコ人などイスラム系の人が多く住む地区)で、過激派イスラム主義者やイスラム国(ISIS)に反対する違法デモが約150人のイスラム教徒たちによって行われ、地域を封鎖するなどのトラブルを起こした。この地区はハーグでも問題視されている地域で、精神病者に対する嫌がらせだけでなく、ISIS支持者や反ユダヤ人の暴動などが繰り広げられている。
火曜日には司法大臣のオプステルテン氏は週末のデモ(暴動)は許すべきでないとし、ハーグ市に対し対処をするよう求めた。市長が休暇から戻る本日水曜日にこの地区について討議がおこなわれるという。ちなみにファン・アールツエン市長は休暇中に起きた一連のトラブルについてほとんど何も関与していないということで批判を浴びている。

このような動きに対し、反イスラムの極右政治家ウィルダース氏(PVV党)は、20日水曜日に予定されている反イスラムを唱えるデモに参加するよう国民に呼びかけている。

ウィルダース氏は「おそらく数千人がこの反イスラム・デモに参加すると思う。オランダ国内でイスラム法が支配する領土を許すことはできない。」とメディアに語っている。ハーグのスキルダース地区は正当(戒律の厳しい)イスラム教徒に支配されており、住民の生活様式にも口を出していると言われていた。しかしこの苦情は地元の警察や政治家には否定されている。