オランダ、ウクライナのマレーシア機墜落地に専門家派遣
17日ウクライナで撃墜されたマレーシア航空機に乗っていた298名のうちオランダ人は193名であった。このうち80名は子供、さらにオーストラリアで開催される国際エイズ会議に出席するはずだった元エイズ学会会長のヨープ・ランゲ氏ら100名のエイズ学者が含まれていた。国内は悲しみそして怒りが蔓延しており、いたるところで花束が捧げられ追悼の意を表する半旗が掲げられている。
オランダのティマーマン外相は、現場に散乱した遺体は適切に収容されておらず引きずり回されていると批判した。また英紙によればドネツク州のグラボボの墜落現場では、親ロシア派が38の遺体を持ち出したという情報もある。遺体から現金やクレジットカードなどの貴重品を盗み、墜落の証拠を破壊、隠蔽しようとしているという。オランダのマーク・ルッテ首相はプーチン大統領ともロシア側の支援を要請するよう電話で会話したが怒りを隠せない。
これまで3ヵ月間にわたってウクライナと親ロシア派の紛争を監視してきた欧州安全保障協力機構(OSCE)の査察団が墜落現場に派遣されたものの、武装集団によって進路を妨害されていると伝えられている。
そしてようやくオランダの専門家が月曜日現地に入る許可がおり、国際的調査のリーダーシップをとることになった。
「政府はすべての遺体を取り戻したい、これが唯一の目的だ。」とルッテ首相。