オランダ、大量に大麻の在庫を持っていたコーヒーショップオーナー無罪

ベルギー国境に近いテルネウゼンにある「チェックポイント」というマリファナを販売するコーヒーショップのオーナーは、アムステルダムにおける裁判所の判決で無罪となった。オーナーは犯罪組織には属さない一般人であるという理由で、懲役も罰金もなしという判決となった。このショップは2007年に市長の命令で閉鎖に追い込まれていた。大麻を販売するコーヒーショップは店内に500グラムまでの大麻なら在庫を置くことは「見て見ぬふり」という曖昧な許可があるのだが、この「チェックポイント」は国境の町であることから毎日3000人以上の顧客があり1日に10kg以上のマリファナを販売していた。閉店になる以前には同店は市当局の援助により市外にある駐車場スペースがある場所へ移動していたこともある。

2010年には、オーナーが犯罪組織に属するという容疑で970万ユーロの罰金と16週間の禁固刑を言い渡されている。ところが昨日水曜日のアムステルダムでの裁判では、検察の訴訟が退けられることになった。条例で認められている以上の量を在庫にかかえていたことは違法であるが禁固刑には値しないという判決さらに、市当局がこのコーヒーショップの拡大を援助していたことから、需要を支えるだけの在庫を抱えることを知っていたはずという結論となった。

現在、オランダではソフトドラッグの小売販売は一定量まで合法であるが、その供給元である犯罪組織が問題視されており、地方自治体は司法大臣に対し「グレーゾーン」を徹底的に見直すよう圧力をかけている。