EU選挙、オランダの出口調査ではD66党がトップ、反EU減速

欧州議会の選挙が欧州各国で行われているが、オランダは先陣を切って昨日投票が行われた。結果は各国の投票結果が出揃う日曜日までは公表されないが、出口調査の結果ではリベラル民主のD66党がトップとなった。ウィルダース氏の率いる極右で反EUのPVV党は大きく後退した。
出口調査によれば、親EU派であるD66党そしてキリスト教民主党は大幅に議席を伸ばしたの対し、反EUのPVV党はこれまでの5議席から3議席へと票を失っている。

ただ投票率は35−37％と低く欧州議会への関心の低さも示している。この投票率の低さも今回の極右PVV党の敗北の理由ともなっているとウィルダース氏。これに対しD66党のペヘトルト党首はオランダ人がEU脱退を拒み親EUとなってきたことを物語っていると述べている。

これまで行われてきた欧州全域での調査では、EUへの懐疑を呈じる右派勢力が力を増すと予想されてきたが、オランダではこの逆の結果がでている。移民排斥、反EUを唱えるウィルダース氏の敗北はEU内の反EU政党の結束を弱体化するものと見られている。