オランダ、欧州年金計画に反対

14日水曜日、オランダ下院は欧州委員会が提案している欧州共通の年金計画にイエローカードを出すことで過半数が賛成した。この議案はキリスト教民主党のオムトジヒト議員が発した警告に基づくもの。このイエローカード提出に反対したのは民主66党と緑の党のみ。
欧州委員会の計画は、国境をまたぐ年金基金の開設を簡素化するといったものが含まれているなど、年金に関して欧州各国共通となる多岐にわたる規制が織り込まれている。オムジヒト議員によれば「欧州委員会は年金計画についてあまりにも詳細でかつ多様な規制を提案している。」とし、独立国家の議会を無視していると主張。

「イエローカード」と呼ばれる警告手順でオランダ国会はこの法案に線引を要求する。ある段階までは許容範囲だが、それ以上は譲れないという線引である。この欧州委員会の規制案に反対するには5月29日までに18カ国の国会の議決が必要であるという。