オランダ、数学教師不足に悩む

オランダでは数学の教師が大量に不足している。数学者は教職を選ばずに高給で将来性のある企業へ就職している。これはオランダ数学者協議会がAD紙に報じたもので、将来的に大きな問題になると懸念されている。
2014年の4月までで中高等学校で298件の数学教師の募集があった。この募集数は4年間で2倍となっている。2013年には528人の数学教師の募集があったが、結局教師として応募し採用されたのは210人のみ。

同協会のスポークスマンで確率論の教授であるファンデル・ホフスタット氏によれば「まず数学教師になるためのコースを短縮するとともに、オランダにおける教師の地位を上げるべきだ。」と論じている。数学のみならず科学・技術系の大卒者が教師になる率は非常に低いのがオランダの問題である。数学者は数学系の職業だけでなく、財務系およびハイテク系でも需要が高い。これまで数学は大学でもあまり人気がある専門ではなかったが、ここ数年このような分野で需要が伸びている。