仏マクロン大統領のオランダ訪問で抗議者逮捕

11日からフランスのマクロン大統領がオランダ国王と女王の招きでオランダを訪問している。昨日は国会でのスピーチやオランダ国王と女王による晩餐会が開かれた。12日はアムステルダムの国立美術館でのフェルメール展の訪問などが予定されているが、その前にアムステルダム大学への訪問が行われた。この訪問の際、2人の抗議者がフランス語で抗議の歌(On est la)を大声で歌うなどして、ガードマンに取り押さえられ逮捕された。ただ抗議者は、マクロン大統領や国王には近づいていなかった。

昨日もマクロン大統領がハーグで講義を行っていた際に、会場で大声で叫んだり「民主主義」の垂れ幕を垂らすなどの抗議活動があったがすぐに外に出されている。一旦逮捕されたが夜には釈放された。

フランスでは数カ月間も年金改革に反対するデモが続いており、暴力や破壊行為も目立っている。デモの参加者は年金支給年齢が62歳から64歳に引き上げられることに反対するだけでなく、マクロン大統領が独断的にこれを決定したことに怒っているのだという。大統領は国会での決定を迂回し、憲法に基づく特別な方法でこれを強行したことを国民が反対している。