春の大掃除、環境にも優しいオランダの3つの洗剤

オランダ人の家は一般に整頓され掃除が行き届いている。掃除は(人によっては)面倒な作業だが、きちんと整理整頓され清潔な環境は精神的にも好影響を与えるという調査結果もある。

さらに、国立衛生環境研究所RIVMによれば、清掃は感染症の発生を防ぐという。とくに細菌の巣であるトイレと台所は毎日の清掃が必要。またドアノブやスイッチ、階段の手すり、水道の蛇口など、手で触ることが多い場所も同様だ。

感染を防ぐのに大切なのは、換気も同様だ。カビやホコリそして汚い空気を家から出す作業である。起床後、お風呂上がり、料理のあとには換気を忘れないこと。また家に上がる際に靴を脱ぐのも大事だと、オランダの毒物研究者も提唱している。

トイレを流すときは蓋をしてから。バクテリアが外気に飛び散るのを防ぐという。また携帯電話をトイレに持ち込まないことも重要。トイレのあと手を洗っても、携帯にバクテリアは付着している。

さて掃除に使う洗剤だが、巷にはカルキ取り、カビ取り、油取りと膨大な種類の洗剤があふれている。いったいどの洗剤をどの用途に使えばいいのかわからない人が多いのではないだろうか?掃除の専門家であるSegersさんが提案しているのは、古くからあり環境に優しい洗剤の使用だ。この3種があれば、ほとんどの掃除に使える。何よりも化学製品ではないので、身体にも環境にもいい。

まずは、清掃用酢(schoonmaakazijn)。これはバクテリアを防ぎ、臭いを消し、カルキを取る。カルキのついた蛇口に清掃用酢をつけた布をつける。冷蔵庫にこの酢のはいったコップをいれておけば消臭となる。食器洗い機、電子レンジ、オーブンの掃除にも使える。

重曹(ベーキングソーダ)は、焦げつきをとったり、排水溝の詰まりをとったり、汚れをとる。トイレやシャワーの汚れも取る。またマットレス、衣類、ソファなどの汚れの上に振りかけて、しばらく置いてから掃除機で吸い取ればいいという。

そして第3の魔法の洗剤はグリーンソープ(Groene Zeep)。木や天然石の床にも使える。そしてキッチンやエアフライヤーそして
通常の食器洗い用洗剤としても利用できる。このグリーンソープは120年前からある洗剤で、身体や環境に優しい。