高まる緊張で欧州やオランダでの武器の輸入急増

ウクライナ戦争などの影響で武器の取引が急増している。特にオランダを含む欧州各国での輸入が5年前に比べ大きく増加している。スウェーデンのストックホルム国際平和研究所SIPRIによる統計である。

欧州における武器の輸入はは5年前に比較し47%増加。輸入先のほとんどが米国である。ロシアの侵攻を恐れるポーランドは96機の戦闘機や1000台以上の戦車を輸入している。

日本も例外ではない。5年間で武器の輸入は171%増加している。隣国の北朝鮮や中国の脅威に対応するものだと調査機関は分析している。

オランダも武器の輸入は5年間で3倍となった。輸入高リストでは世界17位となっている。ハーグの戦略研究機関(HCSS)によれば、数十億ユーロが防衛に使われている。「弾薬は古くなると使えなくなる。常に新しいものを補充している。」というが、一番の要因はウクライナ戦争である。

ロシアは世界第2位の武器輸出国だったが、ここ5年で大きく減少している。戦争により自国での需要が高まっているからだ。ただ中国への輸出は40%増加している。そして世界の武器取引の40%を掌握している世界1の武器輸出国米国の輸出高は7%上昇。そのうち40%は中東へ向かっている。

あまり知られていないが第3位の武器輸出国はフランスだ。5年前と比較し44%も増加している。輸出先はアジア、オセアニアそして中東諸国となっている。武器の輸入高のトップはサウジアラビアとインド。それに続くのが小国カタールである。

国際平和研究所SIPRIの調査