超インフレ時代、貯蓄?ローン返済?何もしない?
オランダそして欧州では10%を超えるインフレが続いているが、いったいどうしたらお金を失わないか、将来に備えられるか? という疑問は誰もが持っている。株式投資や不動産投資は過去のものになりつつある今、債権投資か預金か? この疑問に「お金ガイドGeldgids」の編集長が答えている記事をVolkskrantから一部引用する。
10%のインフレ時代に0.25から1.3%の利子で貯金するのは馬鹿げているように見える。インフレが資産を食いつぶすからだ。ただ、ボイラーも車もインフレで高くなる一方なので、貯蓄をするのも一理ある。将来の出費に備え貯蓄である。
さてローンの返済だが、これは急ぐ必要はないというのが、この編集長の見解だ。とくに現在年利2%程度を払っている人はそのまま置いておくほうがいい。高金利になったときに手元に貯蓄のバッファーがあるほうがいいらしい。ただし、固定金利がいつまで続くのかをしっかり見直したほうがいい。今後金利が上がると、それが下がるまでにはかなりの時間がかかる。
光熱費やエネルギー費も長期的視点で見たほうがいい。今年から上限制となるので大抵の人は光熱費が下がる。しかし、2024年からはまた上がる可能性は大きい。ガスのコストが下がっているとはいうものの、来年からはまた月に50−100ユーロは上がるはずだ。まだ行っていない人は、毎月の請求額からエネルギー供給業者が現在差し引いている金額を見たほうがいい。金額は正しいか?特に光熱費を節約している場合は、実際よりも使用量が多すぎる場合がある。毎月の金額を減らし、利益を普通預金口座に入れ、定期的に消費を追跡するのがいいという。そうしないと、エネルギー供給業者が倒産した場合に、お金を失うリスクがある。
将来の支出を検討することは有益だ。今後数年間でどの電化製品、輸送手段、家具を交換する必要があるか、家の維持費はいくらか、休暇などのどの費用を節約したいか? 概要を把握したら、経費を計画し、固定費を節約する。テレビ、電話、インターネットのオールインワン パッケージや保険料は、消費者協会やインデペンダーなどの比較サイトで確認できる。
必要に応じて、Warmtefonds.nl からのローンを利用して、家庭のエネルギー効率を高める計画を立てるのもいい。今年はソーラーパネルに付加価値税を支払わず、すでに断熱対策1件分の補助金を受け取ることができるはずだ。住宅のエネルギー ラベルを改善することに成功した場合は、投資を 2 回回収できる。エネルギー コストの削減と、住宅の売却によるものだ。F または G とラベル付けされた家は、売るのが難しいためこれを改善するための投資をすべきだ。
どういう対策をするのも、なにもしないよりはましだという。