11月のお買い得日、ブラックフライデー、サイバーマンデー、そして
少なくとも昨年まではブラック・フライデーやサイバー・マンデーという11月のお買い得日に人々は殺到していた。これに加えてシングル・デーという中国発のお買い得日も11月11日に予定されている。ただ景気後退がささやかれる今、このお買い得日に人々は乗るのだろうか?
1993年に中国から始まったシングルデーという独身を祝う日は、昨年アリババ(中国のオンラインショップ)が11日間連続で安売りをしたことで世界中に広まった。売上は740億ユーロと見積もられる。これに乗って多くのオランダの小売店が11日(金)に向けてキャンペーンを計画しているが、まだ浸透していない感がある。
11月のお買い得日は、11日のシングルデー、25日のブラック・フライデー、そして28日のサイバー・マンデーである。ブラックフライデーは8年前に米国で始まったもの。サンクスギビング・デーの次の日を買い物の日とし、クリスマスショッピングなどに当てるのが目的。そして週明けの月曜日をサイバー・マンデーとしオンラインショッピングをプロモートしている。どれもマーケティング目的での売上増を目指すもの。
オランダではブラックフライデーはけっこう人気で、消費者の70%近くがこれを待っているという。しかし今年は恐ろしいインフレで、割引があってもそれほど割安感は味わえない可能性が高い。消費者が期待している割引率は小売業者のそれよりも16%も高いものという調査結果がでている。
またサステイナビリティを考える人も増えている。オランダ人の3分の2は購入にサステイナビリティを考えると答えている。同じものを買うときはサステイナブルなものを買う、あるいは全く買わないというチョイスをする人が増えている。これもお買い得日の売上に影響を与えるであろう。