オランダ、「いじめ」番組での隠しカメラ使用に学校が抗議
オランダの民放局RTL5が放映予定の「プロジェクトP:いじめをストップ。Stop het Pesten」という番組で、いじめられている子供が隠しカメラでいじめられている様子を撮っていたことで、学校側が怒りを表明している。番組の趣旨は校内でのいじめの状況を録画しいじめられている子供を救うというものであるが、現在実際に隠し撮りが行われた3校が制作会社とテレビ局に対し「非常に危険」であるとして抗議している。いじめられている子供はさらに陰湿ないじめに会ったり、いじめている子供に対する非難や攻撃が始まる可能性もあると、学校側。
ホーグフリートにあるアインシュタイン・リセエムが制作協力を拒否したが、制作会社は逆に3週間にわたるいじめのシーンを収めたフィルムを学校の脇に巨大スクリーンで放映し子どもたちに見せた。
オランダの子どもたちは世界一幸せでいじめとは関係ないと考えられているが、実際にはいじめ問題は他国と同様に存在する。昨年だけでいじめによる自殺は2件あった。