ガソリン価格、7ヶ月ぶりで最安値を記録
ここ数日、原油と車両燃料費が下降を続けている。北海のブレント原油は今年の2月から上がり続けていたが、初めて1バレル90ドル(89.90ユーロ)まで下がった。ガソリン代もここ数日リットルあたり2ユーロを切っているスタンドもある。
ガソリンの平均価格は現在2.152ユーロ(ユナイテッド・コンシューマによる)で、2月以来最低価格となっている。この期間、最高値は2.50ユーロだった。ガソリン価格の値下げは国際原油価格の低下によるもの。インフレが続く中、主要国の景気後退が懸念されたことが背景にある。
これに対し、これまでガソリンよりも安かったディーゼル油価格の下落が見られない。平均でリットルあたり2.185ユーロで、ガソリンより3%高い。ここ2週間ディーゼルがガソリンより高い価格をつけているが、これは過去一度も見られなかった現象である。これはガソリンにかかる物品税が大きく下がったことによる。またディーゼルが高額のLPG燃料の代替となっていることと、ロシアからの原油に依存していることが原因だ。
ただガソリン価格が下がったと言っても、あくまでも今年の始めからの比較。これ以前は2ユーロ以上まで上がったことは一度もない。北海の原油価格も1バレル70ドル以上を記録したことは