オランダで新しいスタイルのガソリンスタンド登場

オランダでは安い無人のガソリンスタンドが増加するなか、有人のガソリンスタンドは苦境に陥っている。さらにスタンド以外でも給電できる電気自動車も増え、ますます利用者は減っている。この打開策として打ち出したのが「ガソリンスタンド2.0」と呼ばれる新しい形のスタンドである。犬を洗ったり、携帯の修理をしたり、大量の洗濯を行うなど、給油以外のサービスも提供する。

アムステルダムにある「ズワルト」スタンドでは、カーウォッシュが設置されているが、今年から「ドッグウォッシュ」を併設。携帯修理サービスやマット洗濯も受け付けている。オーナーによれば、「給油サービスは競合が多いため利益は薄い。なんらかの付加サービスを考えねば生き残れない。」という。犬を洗っている顧客も「ここで洗えば自宅の風呂が汚れない」とそのメリットを語っている。大型洗濯機も大量に洗濯物が出るジムなどに人気だという。

ここ数年オランダではガソリンやディーゼルの販売量が減っている。5年で11%の減少である。現在国内に4200ヶ所あるガソリンスタンドのオーナーはこのままでは競合に打ち勝てないと、生き残り策を練っている。