原油安にもかかわらず、オランダ国内のガソリン価格さほど下がらず

原油価格はかなり下降したが、オランダ国内でのガソリン価格はほとんど下がらない。7月の原油価格は昨年同時期に比べ約半分近く下降したが、ガソリン価格の下落は5.1%に過ぎない。この不均衡はガソリンにかかる税金と弱いユーロが原因である。中央統計局(CBS)によれば、「ユーロ95」ブランドのガソリンの7月の平均価格はリッターあたり1.66ユーロ。このうち燃料税が0.77ユーロと大半を占める。燃料税は固定金額なので、原油価格が下がっても変わらない。さらに消費税VATが0.29ユーロと、ガソリン価格の半分以上が税金である。
税抜きのガソリン価格は0.6ユーロ。この中には流通コストそしてガソリンスタンドのマージンも含まれている。

原油は米ドルで購入するため、ユーロ安は輸入価格に影響する。これもガソリン価格が下がらない理由である。2014年7月の原油価格は102.99ドル。2015年の7月にはこれが半分近くの51.16ドルまで下がっている。ユーロに換算すると、76.79ユーロから46.93ユーロと下げ幅は少ない。