休暇旅行、各国での支払い事情

オランダはキャッシュレスがおそらく欧州一進んでいて、銀行カードやスマホで支払うのが一般的になっている。しかし、国境を超えると事情は一変する。休暇旅行で他の欧州諸国に行く場合、前もって支払い事情を調べておいたほうがいい。

オランダ発行の銀行カード(ピンパス)は最近ではオランダ国外でも使える国が多くなったが、全く使えないという国もある。欧州では、2種類のデビットカードが流通している。Maesto(マスターカードの技術)かV-Pay(同ビザカード)だ。オランダではほとんどの銀行カードはMeestroの技術を使っているが、V-Pay技術を使った銀行カードが流通している国もある。

これは支払いだけでなく、ATMから現金を引き出すときも同様だ。世界で見てみると、カナダでは現金引き出しには両方のカードが使えるが、支払いはV-Payのカードのみだ。ペルーではこの逆だ。

オランダ国内ではATMから現金を引き出すのは無料だが、国外(EU内)では2.25ユーロかかる。またEU内でも住民に対しても引き出しに銀行手数料をとる国もあり、旅行者もこれが当然かかる。例えば、ドイツ、ギリシア、オーストリア、スペインである。

また国によっては、ATMで「両替引き出し(Withdrawal with conversion)」か「両替なし引き出し(Withdrawal with conversion)」を選ばなければならない。この場合は「Without」を選んだほうが余計なコストがかからない。

銀行パスは欧州内では手数料あるなしにかかわらず、どこでも使える。ところが欧州外に行くと突然使えなくなる場合がある。これは銀行によって違うが、たいていの場合「国外で使える」「使用限度額を変える」などの設定で変更できるはずだ。いずれにせよ、旅行に行く前に銀行カードの設定はチェックしておいたほうがいい。

銀行カードが使えない場合でも、クレジットカードはたいていどこの国でも使える。しかしコミッションが課せられる場合もあるので注意。欧州内でユーロで支払う場合には手数料はなし。ただしATMでクレジットカードで現金を引き出す場合には手数料がかかる。