農家デモで暴動、警察が高速道路で発砲

オランダ北部ヘーレンフェーンで火曜日夜22時40分ごろ、警察が農家のデモ隊に発砲するという事件が起きた。警察によれば、ヘーレンフェーン近くの高速道路A32上で、トラクターに乗りデモをしていた農業従事者たちが、パトカーに乗り込むなどの暴動行為を起こしたため、警告の意味で発砲したという。トラクターには命中したが、負傷者は出ていない。この暴動で警察は3人を逮捕している。現在、警察ではこの発砲行為が正当であったかを調査中である。

火曜日夜にはオランダ全土で農家によるデモが行われた。高速道路A50ではアーネムとアペルドールンの間がトラクターで封鎖されている。また同時に干し草の俵やタイヤを燃やすなどの行為に出て、消防車が出動する事態に陥った。また、ヘルダーマルセン(Geldermalsen)とヴィエルト(Weert)では、スーパーマーケットの流通センターを農家が一時期占拠した。フリースランドのシント・アナパロヒーでは、トラクターが野菜果物の配送センターに乗り込んでいる。

窒素排出規制に反対する農家は今週の月曜日から大々的なデモを行っている。これまでもトラクターで高速道路を走行し、交通を妨げるなどのデモは行っていたが、今週からは規模や内容が深刻化している。流通センターを占拠されたスーパーマーケットも数千万ユーロの損失を被っている。政府は今回の暴動などに対し「一般の人を困らせない合法なやりかたでデモをすべき」だとコメントしている。
水曜日の朝にはフローニンゲン空港の占拠が予定されているが、検察、警察そして市当局との交渉済みだという。